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2008.12.26

抜本火災保険への疑問

2010年からの火災保険抜本改定の概要が発表になった。
内容を簡素化すると言うことで期待をもったが、読んでみて「何だ!これは契約者が置き去りにされている!」という感想であった。
詳細は発表されていないので分からないが
○構造級別判定の簡素化
○複雑な割増引の廃止・簡素化
そのほか保険金支払方法の一本化等々などが書かれている。

販売中止商品は積立商品や団地保険、店舗休業保険、家賃保険などを販売中止とするという。
また、現在の個人財産総合保険が補償の選択によって沢山のパターンがあるがどうも統一して一番広い補償のパターンにするようである。そのために抜本商品になって保険料があがるから今から一番高いパターンを売っておくようにとのことである。

ここまで読んで「少し考え方が違うのではないか?」と思った。

契約者がいろいろな補償を自由に選択できる複雑さと、よく分からない割引制度や法律に書かれたとおりの消火設備を作っても割り引かれなかったり、大手建築業者のために特権的な割引などが複雑に絡み合っている現在の「複雑さ」と一緒くたにして会社にとって都合の良い(儲かる)商品に一気にしてしまおうという魂胆が見えたからだ。

私のところは火災保険、傷害、賠責などの新種保険が収保の60%を占めている。しかし住宅物件のうち会社がこれに一本化するというもっとも補償の広いタイプにしている人はあまり多くないというより、きちんと説明したら保険料を比較してそれを選択する人はほとんどいないのが現状である。

たとえば、一般的な木造サイディング瓦葺き住宅 建物2000万円 家財 500万円の火災保険の契約について現在は補償の選択が13種類になる。
選択は水災、風災の補償内容、破損損害の担保の有無などが選択の内容であり、そのほかにいろいろな特約が選択できる制度である。そのうちの13種類をどうも一番広い補償の保険に集約してしまう考えらしい。

補償が広ければ当然に保険料は高くなる。ではどのくらい違うのだろうか。

○過去の住宅総合保険と同じ補償範囲のパターンの場合特約を一切付けないとして年間35,030円(埼玉県の場合)となる。
○風災の免責を3万円にした場合 36,590円
○水災のみを完全実損型にした場合 37,380円
○風災免責3万円、水災を完全実損型にした場合 38,740円
○その上に破損損害を補償したパターンにした場合 40,560円
○火災、破裂爆発、落雷のみ担保のパターンにした場合はなんと12,510円でしかない。

現在の契約のほとんどが住宅総合保険のパターンを引き継いでおり、風災や水災の心配があるところは完全実損型にしているのが実態である。
契約者のリスクの実態を考えずにいくつかのパターンに絞る様である。そのために今から高いパターンの保険に変更しろと言うことである。

ある高所得者の契約者に詳しく説明した結果、そのほかの損害が起きたら自分で十分カバーできるから火災破裂爆発落雷と地震保険で良いと言われ契約したこともあった。補償の範囲の選択というのはそれが複雑であっても保険を買う側が選択する権利をもつものではないだろうか。
契約者が危険を感じていない補償をセットにして「今年からこうなりましたから保険料が上がります」という論理はこの時代に通用しない。少しでも安いものを購入しなければ生活が守れない時代に入ってこのやり方はますます契約者を共済へ向かわせることにならないだろうか。

団地保険や家賃保険、休業補償保険はいずれも保険料単価が低いため廃止されるのだろうが、これも基本的な補償の種類であって代替の手段はない。
高い場所にある住宅に住む人に風災は納得できるが、水災の完全実損は選択肢に無いだろうし、破損損害についても免責5000円があるのでは魅力がなく。実際には家財についてはいろいろトラブルの元になるのは明らかである。

今いろいろ複雑なのは絶対に改善しなければならない。しかし、契約者からリスクの選択の自由を奪うような単純化は本当の単純化ではないし保険の進歩を妨げるような(契約者が保険から離れる)ことになりかねない。
旧東海社が超保険を開発したとき、そのコンセプトは契約者がリスクを自由に選択しダブらないように必要十分の保険を設計するということだった。それがこれからの保険であると言うことに大きな共感を持ったものだった。

まだ、商品の全貌が明らかになっていないので詳細については不明だが、契約者がリスクの選択ができることを残しながら、制度そのものを単純化する方法を是非とも考えてほしい。 

○コメントについて
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コメント

お久し振りです。
ようやく従来の?この損保代理店のブログが再開されて嬉しく思います。何よりです。

その間に世の中大不況の嵐が吹き荒び、Tホールディングスもサブプライム関連の金融商品(CDS)にも見事に引っ掛かり?年金運用などの金融商品で大損こいて、大幅減益をもたらしたようです。大したもんです!?

それで本業の方はと見れば、仰るとおりまたまた火災保険は大幅改定でやっと個財総に切り替えたと思ったら、またぞろ何やら抜本改定だとかで、ホント《思いつき》ばかりで事が進んで行くアメリカ的市場原理の資本主義を未だに踏襲しようとするおバカな経営陣がいたりして、ただただ呆れるばかりです。

まあそれでも来年は、とにもかくにもこの損保代理店の「本来の仕事」というものをもう一度真摯に見直して見ることも必要なんじゃないだろうかと、思ったりしている次第です。

それでは来年も楽しみにしております。
くれぐれも健康にご留意の上ご自愛のほどお祈り申し上げます。
良いお年を。

投稿: アソシエーション | 2008.12.26 21:27

アソシエーション さま おはようございます。
保険金請求のため診断書をもらったら「不安定性狭心症」とありましたが、今年はまさに「不安定性狂心症」の方が正しい漢字のような一年でした。私の体調も狂っていましたが世の中もほんとに狂ってしまったようです。
やっと落ち着いてきて再開させていただきました。
友人の代理店が支社長に「首だ!」と脅されていた事件も日新火災と乗り会って徐々に日新火災に移行することで決着がついたようでした。
私の方は3月の決算の様子で大決断の年になりそうです。

投稿: ノンチャン | 2008.12.28 09:33

体調どうでしょうか?温度差が激しく風邪ひきやすくご自愛下さいね 抜本火災ですがまた「もっともらしい理由付けをして」契約者に案内させ「契約者の理解が得られない(保険料アップキャッシュレス等)のは代理店の説明不足」ということがしばらく続きますね 私も懇意にしている火災保険の契約者に対して「長期契約を勧めています」 詳細内容 保険料等について判明していないので「見切り案内」かもしれませんが TNの改革商品というものは「基本的に契約者にとっては有利ではない改革商品がメインのはず」ですので長期を進めています 契約後「次回更新時は多分圧倒的に契約者にとって不利な条件になる可能性が高いです 手続きも限定されます」と言っております これが適正な募集ではないのかもしれませんが「契約者保護のため念には念を入れ考慮した結果」です 以前ほど抜本等に関する反発はなく 日々過ごしておりますが 一連の抜本スキームの「代理店との対話」では かなり発散(発言)させていただき少し落ち着いたところです(自己満足ですが・・・) 話は変わりますがノンチャン様事務所の資金繰り等経営はいかがでしょうか 以前厳しくなってきた・・・とコメントあったかと思うのですが 先週ある代理店から
「TNパートナーズの○○という社員退職して独立したんだって」という話を聞きました 私は その方よく知りませんが「よく独立できたね(その方委任型ではなく正社員としてパートナーズ発足時からの方)」話を聞いてみると「パートナーズの就業規則に退職金規定があり経営上規定の継続は困難で退職金制度辞めてしまった ので退職し独立をしたとのこと」まあ この1点だけが理由ではなく他にも幾つか不満がありこの件がTNパートナーズに対する不満を決定的にしたかと推測いたしますが・・・資本金3,000万円 様々な契約案件を獲得できる恵まれた状況 社長の報酬はTNからの出向でTNからかなり補助されパートナーズからの役員報酬は少ないかと・・・等々の圧倒的に有利な代理店が
こんな状況です そもそも「天下のTNの子会社が退職金制度なくする」なんて 多分支社長 パートナーズ社長等 この退職 独立した社員には文句は言えなかったのでしょう・・・・ある意味代理店経営の難しさを少しはTNも理解した点もあるだろうと期待しています いつも関係ない話をすみません 来年は良い年になりますよう 良いお年をお迎え下さい!

投稿: 私も代理店 | 2008.12.28 13:41

私も代理店様 こんばんは
急に寒くなりましたが、病気の後寒いのに極端に弱くなりました。
ところで、経営状況ですがはっきりって来年の消費税が払えないのではないかと心配しています。
多分、赤字が200万円くらいになるのではないかと予想しています。
対策としては、私とパートの女性の給与を半額にするしかありませんから、パートの人には週に3日勤務を依頼するしかないと考えています。
パートナーズも企業としてやっていくのは不可能だと思いますが、どうするのでしょうね。
さっきテレビを見ていたら三井住友あいおいニッセイ同和の統合のニュースが報じられました。
大きいことが契約者のために良いことだとは決していえないことは私の信念みたいなものですので心配です。

投稿: ノンチャン | 2008.12.28 20:26

今までの個財総のやっかいな説明は何だったんろう?
結局これも1年ほどのはかない命でしたね

TNも三社統合で、首位の座から転落することになり、
これからどういう手を打つんでしょう?

投稿: ナンチャン | 2008.12.29 19:20

ナンチャンさま
旧東海の社員は絶対に首位以外の立場は容認できないと思いますので、日本興亜、外資の富士などを損保ジャパンとなりふり構わずに争うのではないでしょうか。
近頃、全労済のCMも旨くなったなーと見ていましたが、寡占状態になって契約者のことを忘れると共済に足をすくわれるでしょうね。

投稿: ノンチャン | 2008.12.29 20:31

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