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2009.01.05

ふたたび抜本火災保険について

会社から代理店宛に出された抜本火災保険についての指示文書で納得できないことがあった。
抜本火災保険になるについていろいろ準備してほしいという項目の中で次の二つの問題についてである。

1,販売中止となる保険の代替の補償について何も触れられていないことである。
代替の保険のない店舗休業保険や家賃保険の契約は結構多い。現在これらの契約は単独でも契約できるため、自動車保険契約者に他社の火災保険契約があることを確認して単独でこちらが契約しているケースがあるが、個人賠償責任保険廃止の時にも結局傷害保険を無理矢理付保させて抱き合わせ販売という結果になった。単価の安い保険だが契約者にとっては必要なニーズであるため廃止のままにされたら困りものである。

2,これが問題だと思うのであえてそのまま引用する。


「住まいの保険」への更新時には、自然災害(風災・水災)の損害保険金の支払方法の一本化によりA4→A1やX4→X1への変更と同様の保険料アップが見込まれるため、今年度の更新から「住まいの保険」の引受パターンと同等の補償内容であるA1パターンもしくはB1パターン、X1パターンへの移行推進をお願いします.”

会社は当然のように簡単に言ってくれている。
しかし、「抜本になると簡素化のために補償を高いレベルで一本化するから今から高いレベルの保険料に変更しておけ」ということである。高いレベルの補償は当然に保険料は高くなる。住まいの立地条件によっては風災、水災のリスクを感じていない人にとってはこれは会社の都合による一方的な話である。
私たち代理店が、この会社の通達の内容で契約者に「来年こう変わりますから、今から高い保険料をいただきます」と言ったら、しかも数千円の保険料アップになると言ったら「自分にとって必要ない補償を今から買わせて保険料を高く取るなんてふざけるな!」と言うことにならないだろうか。

風水災の完全補償リスクに保険料を支払う魅力を感じない契約者に代理店は説明できないであろう。どのような商品を選択するかは購入者側の意思である。これを「会社が用意するのは最高の商品一つだけなのだからこれを購入しなければならない」と言っているようなものではないか。この文書にはそのような巨大企業の消費者に対する傲慢さをひしひしと感じる内容である。

会社は「代理店がそのまま契約者に話すことはないだろう、風水災の完全補償リスクを今から売り込めということだ」というだろう。
現実にそのようにする代理店が多くいることだろうと思う。しかし、私は過去に契約者に風水災リスクを選択してもらっていることもあり今回の会社の論理は納得できないのである。

要はリスク選択の複雑さは契約者にとって必要な複雑さであり、割引、割増や細かい制度規定、同じ物件に二重の保険料、現実離れした評価の複雑さは契約者には理解しがたい複雑さであり、どこを単純化したら「契約者」にとって一番良いのかという視点が欠如しているとしか思えないのである。

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コメント

おっしゃるとおりです 「ダイレクト火災」に移行する目的であれば「一時」は理解できる部分もありますが・・・ そうでなければS社長なのか抜本推進委員会なのか視点が「余りにも狭すぎる」感じがします 特に私のような「セールス」「営業」という切り口で業務を行う零細代理店にとってTNのやろうとしているのは「とっても曖昧な壮大なマーケティング それも限りなくTNの立場に偏った一方的なデータの活用しかしていないマーケティング」という感覚です まあ前回も言いましたがある程度あきらめの境地で「こなしています」が・・・・なんというか経営者としてバランス感覚がないんですよねTNは 「大きければ何でもできる 他社も代理店もそれに従うべき」そして「契約者からは何かおかしいんだよね販売スタンスが・・・」といつかソッポを向かれそうです 規制緩和が進んだ中でコンプラ、企業統治そして不適切な引き受け等やむを得ない理由もあるでしょうが 本来規制緩和とは消費者本位だったのが いつのまにか「TN様本位」になってますよね いろいろな意味で「システム、マニュアル」によって仕事の説明ができるという自らの行動を正当化しているようじゃ駄目で 圧倒的に物を考える力 行動すること をS社長はじめ社員は自ら成長しないかぎり
数字云々だけではなくイカンですね こうなると「だからシステム出身の経営者は・・・・」と言いたくなりますよ 「完璧なシステムががあれば完璧な仕事ができる・・・」なんて「抜本オタク」といいたくなりますよ NHKの篤姫でも見てもっと人間として基本的な事 学んで欲しいですよ

投稿: 私も代理店 | 2009.01.05 18:45

私も代理店様
ダイレクトに移行と言うこともありますね。そこまでは考えませんでしたがあり得ることですね。特にキャッシュレスも自動車と同じように導入するわけですから。しかし、簡素化、高額化、キャッシュレス、ダイレクトとなれば共済とまったく同じことになり、タダ保険料が高いだけ!となれば自分の首を絞めることになるだけでしょうね。
いづれにしてもTN社の今の進んでいく方向に危機感を感じますし、いつもその真似をしていけば安心だという業界の安易さに問題を感じます。

投稿: ノンチャン | 2009.01.06 09:48

お元気でお仕事をされているご様子で、嬉しく思います。
ノンチャン様の書かれた通りだと私も思います。
ここ数年顕著になった、代理店からの提言や異論反論は
全て黙殺という損保会社の頑なな姿勢からすると、商品
を作れない私たち代理店は、それなりの対抗策をとるしか
ないのが悲しいけれど現実です。
私は、ご契約者のご理解をいただいて「商品改悪」が時代の
趨勢なので、現行内容で長期契約をしていただくか、共済を
お勧めしまして、大多数のお客様には5年契約をしていただき
ました。
火災は不動産会社代理店扱にのみ団体割引(10-25%)を
したりしている現状もあり、一般代理店は対抗する術がない
ので、自動車に絞り込んで営業するしか当分の間はないと
思います。
三社統合の背景などもあり、業界が大きく変わることを待つしか
ないのは口惜しいことですが、お客様に高い保険料の負担を
させるわけにはいけませんからね。

投稿: MJC | 2009.01.06 13:43

抜本火災の説明会は、まだ私の所属している支社では
行われていませんが、話を聞きに行くのも嫌になりそうですね。

改革ならぬ改悪。

商品自体を簡単にすれば、保険金不払いや保険料の取りすぎが起こらないと考えてんでしょうね。

ファミレスで注文を受ける人が受け間違いが多い、または
料理を作る人が注文とは違う料理を作る間違いが多い。
「それじゃーメニューを最小限度に絞り込みましょう」
なんていう店に誰が食事にいきますかねぇ?


抜本改革していただきたいのは、社内体制と社風と偉い人の
頭ん中ですな。

投稿: まっくぃーん | 2009.01.07 00:00

不必要なものまで装備して値上げの口実にする行き方は
保険以外にも日本のどこでも見られるようです。

自動車などが典型的な例です。
最近は分かりませんが、アメリカでは自動車の販売には
クーラーも暖房もラジオ等社内装備は一切ついていない
状態での値段設定でした。

あとは客の要望によりすべてオプションで付けていくのが
主流でした。

日本では自動車だけでなく、保険にも付加価値?と云う事で
あれもこれも、顧客に必要のないものまで付けて価格設定を
しているのです。

専用住宅の火災保険で云えば、住宅火災一本にして
あとはすべて特約にして顧客に選ばせるなんて方式は
夢の夢でしょうね。

投稿: MGA | 2009.01.07 09:27

MJC 様
ご心配いただきまして有り難うございます。
やはり仕事も遊びもめいっぱいやるという人生でしたがこのごろは遊びの方(アウトドア―)が無理になったようです。
5年契約転換は昨年ボツボツやってきましたが今年は本格的にやらなければいけないでしょうね。
業界はまだまだひと揺れふた揺れあるのでしょうができるだけ声を上げていきたいと思っています。

投稿: ノンチャン | 2009.01.07 09:58

まっくぃーんさま
抜本火災保険についてはまだ細部まで決まっていないような感じがしています(確証なし)のでぎりぎりまで声を出していきたいと思っています。
ファミレスでのたとえ話は解りやすくておもしろいですね。

投稿: ノンチャン | 2009.01.07 10:01

MGA様
ほんとにそう思います。そう言う意味では個財総は私は画期的な変化と思っていたのです。発売当時の家財評価に対する考え方、多様なリスク選択の自由など契約者にとって良いものだと考えていました。
その後評価についてが逆行して、抜本で選択が無くなってはまた逆戻りだと思います。

投稿: ノンチャン | 2009.01.07 10:07

追記です。
私の所属代理店は8社乗合ですが、SJ社もこの秋に革新的
火災保険の改定を表明しています。

これらの動きは新保険法の公布と大きく関係あるようですね。
昨年6月6日に公布され、施行は公布から2年以内です。

そのため各社は新保険法対応の約款改正に着手しており
それがTN社もMSI社もSJ社も抜本的とか革新的とか云う
表現で、保険商品の大改訂に着手したところです。

はたして金融庁が新保険法に沿った約款の認可にどう踏み切るのか興味あるところです。
新保険法は消費者保護が色濃いものですので、金融庁の今後の認可行政のあり方を問われるものです。

投稿: MGA | 2009.01.08 09:46

MGAさま
革新的に「もうかる」保険にならないように祈るばかりです。
業法の施行時期ともかさなり新しい統合の動きが出てくるのでしょう。同時に外資の動きも不況で資金稼ぎに新しい統合の動きに乗るでしょうから要注意ですね。

投稿: ノンチャン | 2009.01.08 16:53

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