自動車修理料金への疑問
近頃、ほんの少しのバンパー修理代金が7万円から15万円と嘗ての代金と比較すると相当に高額のような気がする。もちろん車種によってまたディーラーか整備業者かによって異なることは解るが。
先日も、軽自動車の契約者がちょこんと追突した。こちらの車はどう見てもどこがぶつかったか解らないような事故で、契約者は相手の車も同じような状況なのでもし請求が来たら保険を使って自分の車も直すということだった。
相手からの請求はバンパー交換で9万円、当然に保険を使うことになったのでこちらの車もディーラーに持っていったら修理代7万円とのことだ。 合計で16万円の保険金が支払われる。それぞれ保険会社が立ち会っているのだから修理代に不正はない。
ところが、近頃契約者から時々聞く話で整備工場から「保険を使うなら7万円、使わないのなら5万円で良いよと言われた」ということがある。
とうも、二重価格制が暗黙にまかり通っているようである。
車両保険を付けていなかったり、くるくる条件で免責事故が起きて契約者に泣きつかれたときは中古部品を使って提携の整備工場に持ち込めば相当に安く修理できる。
中古部品を使うのだから安くなるのは当たり前だが、問題は新品部品を使っての二重価格である。
修理工賃は保険会社とディーラーが新品部品価格と工賃単価を協定してはじき出しているようだ。実際の修理はディーラーの下請け工場がやる訳だからディーラーは自己の利益を当然に上乗せする。
問題は、ディーラーと保険会社の関係である。部品の供給はメーカーが独占しているわけだから保険会社は部品価格について競争会社をぶつけることはできない。
工賃についても自動車保険の販売シェア30数パーセントを握っているディーラーに文句を言うことができない。こんな力関係で修理代金が決定されれば当然に高値安定に決定されるのではないかと推測される。
保険会社は修理代(損害率)が上昇すれば、現在の寡占状況に於いては保険料を上昇させればよいだけである。
契約者も使われているのが自分のお金とは思わないから高くても完全に綺麗に直すことを要求する。
こんなサイクルがだんだん大きくなって保険料に反映しているとしか思えないのである。
修理する場合、「中古部品を使う修理をした場合は保険料を安くします」という特約を売った保険会社があったがすぐにその特約は消えてしまった。日本では、保険料や税金は支払うときだけは自分のお金を取られる感覚であるが、使うときは余計使わなければ損!という感覚が当たり前だからである。
税金や保険金の支払いに競争条件を持ち込むのはなかなか難しいが、現在の自動車修理代金の決定メカニズムにメスを入れないかぎり保険料上昇傾向は続いていくような気がしている。
本当のエコ社会に変わっていくことを真剣に考える時代に来ているのではないだろうか。


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